【作りたい】ではなく【作るべき】を考える。

デザインとは何かという疑問の答えは、人それぞれ違うものなのではないかと思っています。答えはそのデザイナーの経験や知識、その時の興味関心でどのようなものを作りたいかによって異なるからです。少なくとも僕の考えるデザインは人生で何度か大きく変化しています。

大学時代にデザインを学び始め、人生で初めての就職先は個人のデザイン事務所を選び、その経験を経て今の会社Reproに入社しましたが、その短い経歴の所々でもデザインについての考えが変化し、同時にデザインとは何かという問いへの答えも変わってきました。そのため、「今」デザインをするときには「今」の答えを元に思考し、制作をしていますが、現在のデザインが一番正しいということではありません。また新しいデザインの捉え方を見つける可能性も考えています。それを踏まえた上でReproにジョインして半年になる僕が思う「デザインとは何か。」また、僕がReproで働く経緯について伝えたいと思います。

 

まずは自己紹介から

  • 居住地:東京新宿区(会社が近いため引越し)
  • 現在の職業:コーポレートデザイナー
  • デザイン歴:2年目(Reproでは半年)
  • 前職:札幌のデザイン個人事務所(主に商品のパッケージデザイン・広告デザインを作成)
  • 年齢:24歳(1994年生まれ)
  • 趣味:世界中にある口琴という楽器を収集すること

 

【作りたい】ものを作るのはアーティストで【作るべき】ものを作るのがデザイナー

学生時代、デザインの授業の一番最初に言われた記憶があります。当時の僕にはその言葉の意味は全くわからず、モノづくりが大好きな作りたい人でした。この頃の僕はデザイナーを制作者だと思っていました。大学での学科はプロダクトデザイン。感性デザインについて研究しつつ、バイト先のイタリアンレストランではメニューやPOPの作成。知り合いのお菓子屋さんではロゴやパッケージのデザイン。その他にもTokyo Design Weekでは大学で仲の良かったエンジニアと連携しインタラクティブアートの作成など、とにかく様々なモノを作りたいの一心で作っていました。学外での活動もしていたため、大人や社会と関わることも多く、デザイナーとして良い仕事ができていると自負していたので、勝手にこれが僕の仕事、デザインの仕事なんだと勘違いしていました。

Tokyo Design Weekの受賞シーン

 

社会人1年目はどんな感じ?

そのデザインは誰のためのモノなのか

大学卒業間近、自分が何のデザインをやりたいのか、再考する時期がありました。なんでも作りたいと思っていた僕ですが、仕事として一番作りたいものが何かをわかっていませんでした。当時、出来ると(勝手に)思っていたデザインは、インダストリアルデザイン・グラフィック(広告)デザイン・インテリアデザイン・ブランディングデザインと多種でした。当時、何でも作れると自負していた自分が今となっては恥ずかしいです。結局、何を一番作りたいかわからないまま、色んなモノを作っている会社であるという理由で、個人のデザイン事務所に就職しました。実際、会社ではDTP作成からエディトリアルデザイン、ブランディングデザイン、タイポグラフィ等、様々なグラフィックデザインをやらせていただきました。元々プロダクトデザインを学んでいた僕にとって、会社に属してグラフィックを作るのは初めてで、たくさんの失敗がありました。知らないことも多く、2日かけて作った作品が捨てられていく悔しさも知りました。大学時代、何でも作れると思っていた自分にとって初めての挫折でした。当時、上司によく怒られていたのは、「そのデザインは誰のためのモノなのか」ということでした。僕の作っていたデザインは、自分がかっこいいと思うデザインであり、全くユーザー(クライアントも含む)のことを考えていない、ただかっこいいだけの作品でした。作りたいものがかっこいいものだと勘違いしていた僕は、デザインの本質を完全に見失ってしまっていました。大学時代、ドナルドAノーマンの『誰のためのデザイン』という本を読んでいたことを思い出したことをきっかけにデザインとは何かを改めて考えるようになりました。

ドナルドAノーマン『誰のためのデザイン』

デザインとは人間中心設計であること、作るべきものを作ることをその本で学んでいたはずでしたが、実際は知っているだけで本で学んだ内容は全く自分のデザインに反映されていないことがわかりました。「誰のためにデザインするのか」を考えながらデザインをしていると、クライアントの求めていることやユーザーが何を感じているのか、もしくは何を感じさせるべきなのかといったことを数字として測ることはできないか、論理的に解析することはできないか、ということに興味関心を持ち始めました。自分のデザインの価値を測ることのできる会社を探し、そんな時、出会ったのが今の会社Reproでした。

 

Reproでのデザイン

Reproのデザインは実に論理的です。要素一つ一つに意味があるデザインです。5W1Hが明確なデザインは生産性が上がるだけではなく、ユーザー(クライアントも含む)に適した作品を作ることができます。前職でデザインの数値化に興味を持っていた僕にとって、Reproでのデザインは僕に大きな成長を与えてくれます。(Reproでの詳しいデザインの考え方やその方法については、今後、ケーススタディ記事として伝えていきたいと思っています。)社会でデザイナーがデザイナーとして価値を発揮するのは、ユーザーの要望を理解し、論理的で且つ効果的なデザインを作成するときだと思っています。かっこいいだけのデザインはごく一部の感受性の高いユーザーには喜ばれますが、万人受けするものではありません。デザイナーはアーティストではないので社会やユーザー(クライアント)に対して意味があるものを作らなければなりません。Reproで僕はその方法を学び、誰のためのデザインかを意識したデザインを作っています。

最後に

Reproではそんなユーザー視点でデザインを考えることのできるデザイナーを探しています。もし、興味を持った方がいましたら、一度話を聞きにきてください。デザインについて語り、考えましょう。デザイナーの価値は今まで以上に上がり、社会で必要な存在になっていくと信じています。一緒にデザインの価値を高めていきましょう。

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著者について
Koki Aoyama

社会人2年目の若手デザイナー。
大学では感性デザインを専攻。伝わるデザインに興味を持ちReproに入社。
グラフィックに関わらずかっこいいモノの理由を探るのが趣味。